野生のエルザという作品があり、映画にもなりました。古い映画ですが、田舎者さんは、知っているでしょうか。
この映画は、アフリカで野生動物の監視員の仕事をしていたジョージ・アダムソンの妻のジョイ・アダムソンが、ジョージに殺害された母ライオンの残した子ライオンを育てる物語です。最初、育てていたライオンは3頭だったのですが、2頭は幼いうちに動物園に預けました。映画では3頭とも動物園にゆだねようとしたのですが、ジョイ・アダムソンがあまりに悲しむので、最も小さい雌ライオンだけを手元に残して、そのまま育て続けました。その子ライオンにエルザという名前を付けました。
ところが、エルザもだんだん大きくなり、家庭で育てるのには問題が多くなったので、結局、動物園に預けるしかないと、上司の要求もあり、夫もそうしようと、ジョイを説得します。
そのとき、ジョイはどうしてもエルザを動物園に入れたくないので、エルザを野生に戻したいといいます。周りの人が驚いて、そんなことは無理だ、どうして動物園じゃダメなのかと聞きます。そのときの、ジョイの答えが、この映画の最も感動的なシーンの一つだと思います。
ジョイは、ほとんど泣き出しそうになり、「どうして動物園がいけないのかって、全部が嫌なのよ、エルザが、動物園の檻の中で、暗い一生を過ごすことになると考えると、とても耐えられない」というのです。そこで、ジョージとジョイの夫妻は、エルザを野生に戻す努力を始めるのです。
野生化は一応成功し、エルザはライオンの群れに入ることを許され、雄ライオンとの間の子ライオンを生んで、その子たちと一緒にジョイに会いに来るところで、第一作が終わります。永六輔という人が、この最後のシーンを見たときに、涙が止まらなかったといっていました。
野生で、自由に生きることは、とても気高く、大切なことだというのが、ジョイの考え方です。しかし、エルザは、その後、病気になって、5歳くらいで死んでしまいます。ライオンの寿命から見ても、長くはなかったと思います。
アダムソン夫妻は、エルザの子供たちを守ろうと、努力をするのですが、結局、その子供たちも、現地の人々に殺されてしまったといいます。
野生で生きるということは、大変厳しい環境で生きることであり、例えば、ライオンの子供の半分は成獣になる前に死んでしまうそうです。
たとえば、ペットの猫は、最近では20歳くらいまで生きるのも珍しくないのですが、野良猫の寿命は平均的に3年くらいのようです。
何が幸せなのかは、なかなか一概には言えないのではないでしょうか。
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